⚫︎玄米、胚芽・表皮(米ぬか)を麹菌で発酵させることで、下記の健康や美容にいい成分が増える。
①フェルラ酸 (抗酸化作用あり。認知症対策で使われることがあるフィトケミカル)
②シナピン酸
③シリンガ酸
④エルゴチオネイン酸
⑤スピミジン
⑥カフェ酸
⑦プロトカテク酸
Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis 142号 (2017).
LWT Food Sci. Technol., 118, 108812 (2020).
Anal. Sci., 35, 427-432 (2019).
⚫︎発酵により消化吸収力が増える。
麹菌で発酵することにより、吸収しやすい遊離型ビタミンB群が増えます。結果、玄米より玄米酵素の方が吸収効率が良い。
Journal of Computer Aided Chemistry, Vol.18 (2017)
⚫︎玄米酵素は、腸内細菌によるなどの「短鎖脂肪酸」(乳酸・酢酸・酪酸)の産生を増やす
JMed Invest. 2011 Aug:58(3-4):235-45.
★大腸のバリア機能を高める
①酢酸→酢酸を多く生産するビフィズス菌を摂取すると、病原性大腸菌に感染しても体内にその毒素が入り込むのを妨げる。S. Fukuda, et al. (January 2011).
②酪酸→腸管細胞のMUC2遺伝子を活性化することで、粘膜物質であるムチンの分泌を促す。Roberto Berni Canani, et al. (March 2011).
★血糖の安定、糖尿病の予防
酪酸には腸管にあるL細胞に作用して、GLP-1の分泌を促す。H. Yadav, et al. (2013).
GLP-1は、インスリンを分泌する膵臓β細胞数の減少を抑えたり、インスリンの分泌を促す作用がある。
★食欲の抑制
酪酸やプロピオン酸は腸管のL細胞からGLP-1だけでなく、PYYも分泌する。
GLP-1やPYYは、脳に作用して食欲を抑える働きがあり、満腹感を持続させて過食を防ぐ。Hua V. Lin, et al. (2012).
酢酸はそれ自体が脳に直接作用して食欲を抑える。G. Frost, et al. (2014).
————————————————
奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
————————————————
💛今後の講演や食事会などの企画とSNSのまとめ https://lit.link/okud
◾️書籍『最新版 食べてうつぬけ 鉄欠乏女子(テケジョ)』 など
◾️Facebook https://www.facebook.com/okudaira.tomoyuki
(友達申請時はメッセンジャーに自己紹介をお願いいたします)
◾️X
◎ https://www.dr-okudaira.com にメール登録されている方は 不定期ですが栄養スライドをお送りいたします
コメント