周産期においては、アトピー素因を避けるために、鉄など、適切な栄養が極めて重要です。
微量栄養素は私たちの遺伝子と免疫系に大きな影響を及ぼし、その結果、免疫関連遺伝子に影響を与える多くのエピジェネティックな変化をもたらします。
機能的鉄欠乏症では、鉄が「動員」されず、細胞や組織の機能障害が生じます。
すべての免疫活性化は機能的鉄欠乏症をもたらします 。
肝臓やマクロファージを中心とした全身の細胞内に十分な鉄が貯蔵されているにもかかわらず、鉄の調節ホルモンであるヘプシジンによって鉄の動員が阻害されます。
ラクトフェリン、ハプトグロブリン、ヘモペキシン、リポカリン 2、フェリチンなどの鉄結合タンパク質とともに血液中から鉄を除去します。
食事による鉄の吸収も減少します。
マクロファージは、M1 様の炎症誘発性から M2 様の組織修復表現型に至るまで、さまざまなマクロファージのサブタイプと活性化状態が存在します。 炎症性マクロファージは鉄を輸入も排出もしなくなります。
ビタミン AとビタミンD は、鉄の恒常性は非常に密接に関連しています。アトピーの人が不足しやすいビタミンです。
ビタミン A は制御性 T 細胞を促進しますが、マクロファージにも影響を与え、鉄の動員と取り込みに寄与します。
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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