ビタミンDは、赤血球前駆細胞のビタミンD受容体を直接刺激し、赤血球前駆細胞の成熟と増殖を助けます。
炎症がある鉄欠乏女子(炎症型テケジョ)は、ヘプシジン(鉄吸収抑制ホルモン:鉄の吸収や利用を抑制するホルモン)が上昇しているため、腸から十分な鉄が吸収できません。
ヘプシジンとは、肝臓から分泌される「鉄代謝調節ホルモン」です。
炎症などでヘプシジンレベルが異常に高い状態では、マクロファージや肝細胞内に鉄が閉じ込められ、腸の鉄吸収が低下するため、血清鉄が低下します。
重症化すると、炎症性の貧血に至ります。
フェロポーチン(鉄くみ出しタンパク)に結合することによって腸細胞内から血管内への鉄のくみ出しを阻害します。炎症によって増えたヘプシジンがフェロポーチンを阻害することで、細胞内に鉄を閉じ込めるため、「フェリチン」(貯蔵鉄)が上昇します。
ヘプシジンの制御には、抗炎症ビタミンであるビタミンDがきちんとあることが大切です。
ちなみに、ヘプシジンの名前の由来は、肝臓で生成され (「hep-」)、血管内の細菌に鉄を渡さないようにするといった殺菌特性 (「殺す」の「-cide」) によります。
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栄養型うつ うつぬけ うつよけ 鉄欠乏女子(テケジョ)
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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成