【感染対策におけるクローブの理解】
クローブは、何世紀にもわたって多くの病気の民間療法に使用されてきた料理のスパイスとしてよく知られています。
呼吸器疾患を治療するために古代からクローブを使用してきましたが、クローブの成分には、①抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用、②抗炎症作用、③抗血栓作用、④免疫刺激作用、⑤麻酔作用があります。
熱帯気候で生育するチョウジの花を持つ常緑樹で、2000 年以上にわたってアーユルヴェーダや漢方薬で広く使用されてきました。
この植物の乾いた花芽は、ラテン語の「clavus」(爪)に由来する英語名「clove」で示され、その形は小さな爪に似ています。クローブは現在、丸ごと乾燥したつぼみ(一般的に「クローブ」と呼ばれる)、挽いたスパイス、エッセンシャル オイルの 3 つの異なる形で使用されています。
マグネシウム、マンガン、カリウム、鉄、セレンなどのミネラルが含まれています。マンガンは抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼの補因子として体で使用されます。
また、クローブは、微量ですが、健康な粘膜や皮膚に大切なビタミン B1、ビタミン B6、ビタミン C、ビタミン K、リボフラビン、ビタミン Aを含みます。
オイゲノールと、サリチル酸メチルやメチルアミルケトンなどの微量成分は、クローブの特徴的な心地よい香りのもとです。
伝統医学では、熱いクローブティーから放出されるアロマを呼吸するアロマセラピーは、咳、風邪、喘息、気管支炎、副鼻腔炎などの呼吸器疾患に使われます。
主成分であるオイゲノールは、血小板阻害剤としての活性を示し、血栓を防ぎます。アラキドン酸誘発血小板凝集、ならびにプロスタグランジン生合成およびトロンボキサン B2 の形成を阻害することがわかっています。
免疫抑制された入院患者の感染に対して顕著な抗菌効果を示し、COVID-19 患者の二次細菌感染を予防するための有用性が示唆されています。
●まとめ
伝統的なハーブである「クローブ」。免疫力向上、二次感染予防、抗炎症・抗血栓作用が期待できることから、コロナの感染対策の一助となることが示唆されています。
Vicidomini, C., et al.(2021). Molecular Basis of the Therapeutical Potential of Clove (Syzygium aromaticum L.) and Clues to Its Anti-COVID-19 Utility. Molecules, 26(7), 1880.
★奥平式クローブ水(マグネシウムとの相乗効果)
▶️クローブ+マグネシウムの組み合わせがポイント
奥平式では、マグネシウム補給のために、にがりを数摘垂らします。
マグネシウムは、抗酸化・抗炎症ストレスで必要量が増し、エネルギー(ATP)産生に欠かせません。
マグネシウムもクローブもは、筋肉を緩めてリラックスさせる効果があります。
クローブは、鎮静作用、麻酔作用があり、リラクゼーションにもつながります。
マグネシウムもメンタルに大切。
マグネシウムは、GABAにやんわり作用したり、興奮系の神経を調整したりしてくれています。マグネシウム欠乏は、メンタル不調の一因になります。
酸化ストレスや慢性炎症などは、マグネシウムの必要量を増します。
ストレスの多い現代人が不足しやすいミネラルなのです。
そのため、奥平式では、クローブとマグネシウムを組み合わせています。
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「メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成
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