食物繊維を多く含む穀物である大麦には、1食目に大麦を含む食事をすると、 2食目摂取時の血糖値が改善される「セカンドミール効果」があります。
その効果の個人差の原因は?
もともとの腸内にPrevotella(プレボテラ)属菌の割合が多く、大麦摂取により腸内でさらにPrevotella属菌が増加する人は血糖値が改善します。 これは、Prevotella属菌の増加に伴いった肝臓でのグリコーゲン蓄積の促進が関与しています。
大麦 摂取により血清中の短鎖脂肪酸の量が増加するので、 腸管の内分泌細胞が発現する GLP-1 分泌による血糖値改善効果である可能性もあります。
無菌マウスへヒト便細菌叢を移植したヒト腸内細菌叢定着マウスを用いた実験により、 高脂肪で低繊維食の摂取は腸内細菌叢の多様性の低下を招きますが、同一世代内ではその後、高繊維食 を摂取することで多様性は回復しました。
しかし、世代を超えて高脂肪/低繊維食の生活習慣だと、その後、高繊維食を摂食しても多様性が回復しないことがわかっています。
次世代の子どもたちのためにも、「食物繊維」が豊富な食事が大切。
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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