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  • 執筆者の写真奥平智之

炎症時の鉄ブロックの仕組み:ヘプシジンによるフェロポルチン破壊

更新日:2021年2月16日


炎症時は、ヘプシジン(鉄代謝調節ホルモン)が、鉄を血管内に流さないようにします。


炎症時は、生体が「細菌に感染した」と認識して、細菌の細胞分裂のもととなる『鉄』を、細菌に渡さないようにするためです。


この役割を、肝臓で作られる鉄代謝調節ホルモン(ヘプシジン)が担っています。


ヘプシジンが増えると、フェロポルチンという鉄くみ出しタンパクを壊して、鉄を血管内に入れないようにします。


その結果、細胞内の貯蔵鉄であるフェリチンは増加することになります。




●FPN:フェロポルチン とは?●

【細胞内からの鉄くみだしタンパク】

腸の粘膜上皮細胞や血球などから、

鉄を血液中にくみ出す

:炎症により分泌されるヘプシジン

(鉄代謝調節ホルモン)により壊される


Shah, Y. M., & Xie, L. (2014). Hypoxia-inducible factors link iron homeostasis and erythropoiesis. Gastroenterology, 146(3), 630-642.


日本栄養精神医学研究会 奥平智之 資料




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