●血液中の「銅(どう)Cu」
《上昇》
①炎症(微細な炎症でも上昇し、鉄代謝に影響。鉄の吸収と利用が低下)
②経口避妊薬
③妊娠
✳︎妊娠中は徐々に上昇し、後期には基準値の2~3倍になるが、分娩後1~2週間後には元に
《低下》
①亜鉛サプリの量が多い!(鉄の吸収も低下)
②ステロイド
③タンパク質代謝の著しい低下
④吸収不良(胃酸抑制剤など)
✳︎日内変動→早朝空腹時は低値
✳︎約95%はセルロプラスミンという糖タンパクとなり、残りはアルブミンと結合
●銅は、鉄を材料に赤血球を作るのを助ける。銅はこのヘモグロビンをつくるため鉄を必要な場所に運ぶ役割。なので、鉄が十分にあっても銅がなければ、赤血球はうまくつくれず、貧血に。
また、銅は、血管壁や骨の強化に大切な「エラスチン」の生成を促進
銅は体の中の様々な酵素の活性中心。
鉄代謝、エネルギー生成、細胞外マトリクスの成熟、神経伝達物質の産生などを助ける
活性酸素を除去するなど、抗酸化にも大切。
●銅の吸収は、胃、十二指腸、空腸近位部
①DMT-1輸送体で鉄・亜鉛と競合して吸収される
②小腸からの吸収には、CTR1輸送体とATP7A輸送体が関与
✳︎銅イオンが細胞内に取り込まれるためには、膜タンパク質であるトランスポーター(CTR1)が必要
●銅が豊富な食品→かきなどの魚介類、牛レバー、ナッツ、大豆、ココアなどに多い
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奥平 智之
日本栄養精神医学研究会 会長
医療法人 山口病院 副院長
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