クローブ(clobe)は、カレーなどのお料理のスパイスとして有名ですね。
開花直前の「蕾(つぼみ)を乾燥させたもの」で、インドネシアを中心に生産されています。
昔から、アーユルヴェーダ、漢方薬、西洋では、ハーブ療法として評価されてきました。
中国では、釘の意味を持つ「丁」という字を用い、チョウジ、「丁字」もしくは「丁子」と書きます。
味は、舌がしびれるような刺激的な味で、スパイシーでほんのり甘い香りがします。
クローブから抽出される成分の70〜90%がオイゲノールが、10%がタネンによって占められます。
クローブは、コスパの良い日常生活で気軽に活用できる伝統的なケアです。
塩素系製剤に過敏な方、長期的な慢性使用による潜在的な健康への影響が不安な方にも、クローブ水の濃度を必要に応じて変えて使うといいかもしれません。
【クローブの8つの特徴】
① 抗菌・殺菌・抗真菌・免疫賦活作用:風邪などの感染予防、細菌の二次感染予防、腸のカンジダの異常繁殖や小腸における細菌の異常繁殖(SIBO)の緩和、口臭予防(マウスウォッシュとして)、食中毒予防など
② 抗酸化・抗炎症作用:抗酸化作用が強く、天然の抗酸化剤。アンチエイジング
③ からだを温める作用:抗血栓(血小板凝集抑制)・血流促進、風邪のひき初めに
④ 鎮痛作用:のどの痛み、頭痛などに
⑤ 消化促進作用:消化液分泌促進
⑥ 防腐・防虫作用:クローブスプレーで虫よけ、カビ対策
⑦ ストレス緩和:オレンジと組み合わせて、クローブを使用して香りのよいフルーツポマンダーを作る。また、クローブに豊富に含まれるオイゲノールは筋弛緩作用あり。筋肉を緩めるため、抗痙攣作用もあります Avanthi, E., Kumar, L. P., & Somashekar, H. S. (2015). The study of antiepileptic activity of clove oil in chemical induced convulsions in mice.
⑧ お料理のスパイスとして:シナモン、柑橘系の皮、バジルなどと相性がよい
✳︎「フルーツポマンダー」とは?
→皮の硬いオレンジ、レモン、ライムなどの柑橘系の果物に、クローブをたくさん刺して乾燥させます。奥までしっかり刺してください。
クローブの強い抗菌作用、防腐作用で、オレンジがいたまずに、乾燥していきます。
オレンジの香りとクローブの香りが混ざって、とてもいい香りになります。
3週間乾燥させます。年月が経つにつれて、水分が抜けて小さくなっていきます。
クローブ油は、Candida albicans(カンジダ)、Cryptococcus neoformans(クリプトコッカス)、Aspergillus fumigatus(アスペルギルス)などの日和見真菌病原体に対して強力な抗真菌活性があり、膣カンジダにも有用です。
Ahmad, . N., et al. Antimicrobial activity of clove oil and its potential in the treatment of vaginal candidiasis. Journal of drug targeting.2005;13(10): 555-561.
クローブのハウスダストダニに対する研究もあります。
Kim, E. H., et al. Acaricidal activity of clove bud oil compounds against Dermatophagoides farinae and Dermatophagoides pteronyssinus (Acari: Pyroglyphidae). Journal of Agricultural and Food Chemistry, 2003; 51(4): 885-889.
クローブには、抗炎症作用が期待できます。
Taher, Yousef A., et al. "Experimental evaluation of anti-inflammatory, antinociceptive and antipyretic activities of clove oil in mice." Libyan Journal of Medicine.2015; 10(1): 28685.
★「奥平式クローブマウスウォッシュ」:クローブでうがい
前日に「50mlの水」にクローブを3つ+にがりを数摘を入れておく。朝起きたら、濃いクローブ水ができています。濃いクローブ水で口をゆすぐ。
口腔内のケアにクローブが有用です。天然の抗菌剤と言えます。
クローブ水の濃さは、クローブを水に入れた時間にも関係するので、時間がない時は、クローブを多めにいれるとよいでしょう。
★緑茶に含まれるエピデロカテキンガレートは、抗ウイルス作用が期待できます。エピデロカテキンガレートは、ウイルス膜や膜タンパクに作用して、ウイルスの細胞への「接着」や細胞からの「出芽」の過程を阻害することができます。そのため、冬など感染が多い時期に、お水に緑茶の粉も入れて、「奥平式クローブ茶」としてちびちび飲んでいます。
★マグネシウム補給は「にがり」
マグネシウムは、300以上の様々な酵素を支え、筋肉の弛緩、免疫力、全身の細胞のエネルギー産生などにも関係します。
筋肉が緩まないと、頭痛、肩こり、こむら返り、まぶたのピクピク、生理痛、高血圧などを引き起こしやすくなります。
また、マグネシウムは、免疫にも大切なので抗菌作用のあるクローブと相性がいいのです。そして、クローブを水に入れると、刺激的でさわやかな風味になるのに対して、にがりを数滴水に垂らすと水がまろやかになり、相性もいいのです。
マグネシウムが不足すると、細胞の代謝が低下して疲れやくすなったり、時には、メンタル不調につながることもあります。
マグネシウムは、ストレスや加工食品などでマグネシウムの必要量は高くなり、現代人に不足しがちなミネラルです。
★「奥平式クローブ水」の作り方:夏のペットボトルのお水も衛生的に+不足しやすいマグネシウム補給
➡ 水500ml+クローブ1~3つ+にがり数摘 (クローブの数は適宜調整)
●まとめ
クローブとマグネシウムはとても相性が良い。相乗効果的に、感染対策として、免疫力や心身の不調をサポートしてくれます。
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