【シミができる要因】
〇表皮➡角化細胞、色素細胞など
角化細胞:表皮細胞の90%以上を占め、分裂を繰り返し約 6 週間で脱落
色素細胞:紫外線から表皮や真皮を護るためメラニン色素を作り、角化細胞に
〇真皮➡線維芽細胞(皮膚に弾力性を与える)など
線維芽細胞:コラーゲン線維・弾性線維・ヒアルロン酸などを生成
コラーゲン・・・・真皮の蛋白質の70%を占める。 加齢と共に酸化・糖化を受けて、若いコラーゲン量が減って、変性したコラーゲンが増えます。
シミでは、角化細胞や色素細胞のメラニンを作るために働くいくつかの遺伝子に変異が生じ、局所的にメラニンを過剰に作り出す結果シミができます。
紫外線Aも大量に浴びると紫外線Bと同様にシクロブタン型2量体(CPD)が生じ、遺伝子変異の原因となりますが、シミとの関連ではむしろ既存のシミを濃くすると考えられています。つまり、紫外線Aは活性酸素を介して既に角化細胞に移動しているメラニンをさらに濃くします。
遺伝子(DNA)に生じた傷を正しく修復する能力に欠ける光線過敏性疾患である色素性乾皮症の患児は、2~3 度少量の太陽光を浴びただけで生後数ヵ月後にはシミが多発してきます。
DNA修復が正常な健康なヒトではシミは20歳頃から出始めます 。
シミはDNAの傷を誤って修復した結果発症すると考えられます。
市橋ら:皮膚のアンチエイジング, 2018
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