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執筆者の写真奥平智之

「アルコール誘発性リーキーガット」と亜鉛:お酒をよく飲む人はご注意

更新日:2021年2月25日


アルコール誘発性リーキーガット(Alcohol-induced leaky gut)って聞いたことありますか?


アルコールにより、まず腸が損傷を受けて、それから肝臓が損傷を受けます。


この過程には、亜鉛がとても大切です。


アルコール(お酒)をよく飲む人は、亜鉛欠乏、そして腸、肝臓にご注意。


腸漏れ(=リーキーガット)のあるアルコール多飲者が、肝臓を損傷します。


まず、腸のアセトアルデヒド(ALD:亜鉛が補因子)の増加は、腸内細菌叢を大きく変化させます。


アセトアルデヒドの増加は、亜鉛の需要を高めます。


そして、慢性的なアルコール暴露が、腸の酸化ストレスを誘発して、亜鉛欠乏を引き起こす可能性があります。


亜鉛欠乏が腸のHNF-4α( Hepatocyte nuclear factor 4α:亜鉛タンパク質)を不活化することにより、タイトジャンクションを緩めます。これが、腸のリーキーガット(腸漏れ)につながります。


そして、腸管上皮細胞は、免疫監視を行い、異物が侵入したことを、炎症性サイトカインを産生することで、免疫系にシグナルを送ります。


このように、腸内微生物や毒素が、腸内粘膜を介して侵入することで、酸化ストレス、炎症、肝臓をはじめとした全身の臓器の損傷につながります。


★亜鉛欠乏の改善は、HNF-4α、タイトジャンクション(密着結合)の回復をサポートします。


その結果、「アルコール誘発性リーキーガット」の緩和につながる可能性があります。





「メンタルヘルスは食事から」です。


日本栄養精神医学研究会 奥平智之 資料



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